前置き
三姉妹工房+1 FUMIです。
このページではキルト作品「アジサイ」の完成写真とともにこだわりポイントなどについてご紹介したいと思います!
まず完成写真をご覧いただきましょう!
こちらの作品の制作過程をご紹介した記事もありますので気になるかたは先にお読みください。
(読み終わったら戻ってきて下さいね!)
キルト作品制作工程のご紹介
作品完成までのSTORY
じつはこちらの作品の構想をしたのは二年も前の話。
アジサイの季節に公開する大型のキルト作品を!と思いデザインを作りました。
ただ思った以上に作業工程が大変で・・・(デザインを決めた時よりも制作しながら工程が増えていった感じでした)
しかも私の体調不良であったり、興味関心の移り変わりによって作業は長期間ストップ!
少しずつ気が向いたときに縫い進めていった結果びっくりすることに制作期間二年!という長期間となってしまいました。
きちんと計算したわけではないのですが、トータルの制作作業時間も100時間近くなるのではないかと・・・・大変でした!
制作のこだわり
今回の作品はデザイン当初はアップリケ作業のみ手縫いでおこなって、キルティングや刺繍はミシンでいれようと思っていました。
ただ制作を進めるにつれて、この雰囲気はミシンの正確に揃った縫い目よりも、少し揺らぎのある手縫いのほうが合うだろうという気持ちになり100%手縫いで作業しました。
アジサイのころころとした大きな花のように見える部分(あれってガクであって花は中の小さな粒と知った時子供の私はとても驚きました!)
それぞれの花のような部分が集まった姿を見せたくて、小さな四角いムラ染めされた布をひとつひとつアップリケしていく作業は本当に大変でデザインした自分自身を恨めしく思った瞬間も・・・・
そしてさらにさらに、小さなつぶつぶ(本当はこれが花)を刺繍でぬいつけていくときにはいったいいくつフレンチノットステッチとよばれる玉止めのような工程を繰り返したことか。。。
とても大変な作業でしたが完成した作品をみると私のイメージするアジサイ像にとても近づいてくれて頑張ってよかった!と思いました。
そして最後の仕上げのキルティングで表現した雨のしずくはしずくに見える部分に裏面から毛糸を仕込んで盛り上がらせることでぷくぷくとしたキルトの質感にさらに迫力をもたせています。
もう一度完成写真を見てみよう!
最後にタペストリーに仕立てる段階でも一つこだわったのは全体の形に揺らぎをもたせてきれいな長方形にはしなかったこと。
今回手縫いで100パーセントやりたい!ということもあって、最後の仕立ても手縫いのやわらかなゆらぎでいびつな形をのこして表現してみました。
結果的にキルトのやさしさのような柔らかな雰囲気がよく表現できた作品に仕上がったと思っています。
おまけ 最後の誤算!
このキルト作品は私の作業部屋の壁に飾ってあるのですが、実は最後の誤算が発生しました!
最後のこだわりのゆらぎあるいびつなかたちと雨のしずくが消えた!?
実は額装するにあたってここでもこだわりを見せてBOXタイプの奥行のある額縁を選んだのですが、ドジな私・・サイズをミスりまして・・・・
A3サイズの額を注文したのですが、まさかの全体が収まらない!?という事態に・・・・
ちょっと悲しい気持ちになりましたが、額が無駄になるのも悲しかったので、しばらくは少し端を折り畳んで小さく飾ることに。
いつか全体がはいるもうひとまわり大きな額を買って額装しなおします!
そのためにはこの額を使うA3サイズのキルト作品をもう一つ作るぞ!と燃えていたり。
皆さま、大切な作品を部屋に飾るときはサイズの確認を忘れずに!
キルト作品の楽しみ
キルト作品制作の楽しみはもちろん完成したときの達成感なども重要なのですが、1針1針縫い進めていくときの、瞑想のような心が静かになっていく感覚。これにつきます。
この一つ一つの縫い目は2mmもないくらい小さなものです。
これらを長い時間をかけて1針1針進めていくわけですが、これは経験したひとにはわかる不思議な癒しの時間となります。
そしてキルティングのコツ・・・みたいなものを掴める瞬間・・というものがありまして。
私には長い間訪れなかったその瞬間がこのアジサイの作品を縫っているときにふと訪れたのです。
そのときの感動をぜひお伝えしたいのですが、言葉では言い表せない・・・
そんな意味でも私にとってとても思い入れ深い作品に仕上がりました。
このキルト作品「アジサイ」
このHPでご紹介できたこともうれしく思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからもぜひ三姉妹工房+1の作品を見に、このホームページへ遊びにいらしてください!
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