33年前のランドセルをキーケースにリメイク!

33年前のランドセルをリメイクして制作した小銭入れ機能付きキーケース レザークラフト
33年前のランドセルをリメイクして制作した小銭入れ機能付きキーケース

33年前のランドセルを押し入れで発見!

こんにちは。三姉妹工房+1 FUMIです。
今回は今年40歳になる私が自分が使っていたランドセルを解体・リメイクをしてみる!という挑戦のお話になります。

33年前の小学校入学時にプレゼントされたランドセル
33年前の小学校入学時にプレゼントされたランドセル

こちらが私が33年前の小学校に入学するときに父の会社からの入学祝いとして贈られたランドセル。
6年間使ってそのあとは押し入れの奥で眠っていました。
去年我が家をリフォームするタイミングで押し入れの中身を全て整理したときに発掘。
ちょうど去年からレザークラフトを学び始めたタイミングだったこともあり、ただ捨てるのではなく解体リメイクに挑戦することを決意しました!

正直ボロボロなランドセル。本当に革が使えるのか不安になります。
正直ボロボロなランドセル。本当に革が使えるのか不安になります。

小学生だった私にランドセルを傷つけないように使うというような意識はなく・・正直かなり手荒な使い方をしていたように思います。
ですので革は全体的に傷だらけですし、保湿がされているわけでもないのでヒビ割れのようなものもありました。
それでも6年間小学生だった私と苦楽を共にしてくれた存在なので思い入れは当然あります!

解体してみよう!

初めての経験で、どのように処理すればうまく革がリメイクできるのかは勘で挑戦するしかありません!
まずは革包丁などをキレイに研いで切れ味を復活させるところから。。
ツールの手入れの様子などは一つ前のこちらの記事をご覧ください。

ツールの手入れが難しい!? – 三姉妹工房+1 (sanshimaikobo1.com)

本当は縫い目をキレイにカットして使える革の面積を最大限に利用したかったのですが、思った以上に複数枚の素材が重なったランドセルを革包丁で切るには力も必要で、最終的には「切れる場所を切るしかない!」というような状態となりました。

ランドセルを解体して取り出したレザーのパーツ
ランドセルを解体して取り出したレザーのパーツ

最終的に使えそうなパーツはたったこれだけしか切り出せませんでした。
それでも小さな小物くらいなら作れそう!?ということでドキドキしながら革を手入れします。
しっかりとクリームを塗りこんで33年間の乾燥状態からケア。

クリームを塗りこんだらランドセルの革につやが戻りました
クリームを塗りこんだらランドセルの革につやが戻りました

こちらがしばらくクリームを塗りこんだ革。
ランドセルの大きなフラップの部分です。
乾燥で発生したひび割れなどが戻ることはないのですが、全体的にしっとりとしたツヤがもどってきました。

キーケースに仕立てる!

どんな作品にするかはすごく迷ったのですが、自宅のリフォーム後で鍵が新しくなったこともあってキーケースが欲しいと思っていたのでキーケースに仕立ててみることにしました!
そして、デザインはちょっと不思議な話なのですが、夢でデザインを思い浮かんだ私は早朝に起きてその夢で見たままのデザインに挑戦することにしました!

早朝に目が覚めてそのまま制作に没頭していたので、途中の写真がないのです…ごめんなさい。
ということで完成後の写真をご覧ください!

ランドセルの傷が多かったので完成したキーケースは傷だらけのまま
ランドセルの傷が多かったので完成したキーケースは傷だらけのまま

こちらが完成した小銭入れ機能つきキーケースです。
正直革は限界でしたし、私も夢うつつのまま制作に没頭してしまったため試作などはせずぶつけ本番で作業してしまい、あまりキレイな仕上がりとは言えません。

ランドセルをリメイクして制作したキーケースの内部
ランドセルをリメイクして制作したキーケースの内部

内側はこのような感じ。
縫い合わせなどもガタガタになってしまいましたが、なんとかキーケースの形にはなりました!

全体的に傷だらけの革を使ったこともあって、かなり年季がはいったような形に仕上がっています。

ランドセルリメイクのキーケース。小銭入れ機能の部分
ランドセルリメイクのキーケース。小銭入れ機能の部分

キーケースの小銭入れ機能部分は一番の苦戦ポイントとなりました。
どうしても革の裏面は33年間のダメージでボロボロだったので、内袋を入れる必要がありまして、まさかのファスナー取り付けミスが発生。革にさらなるダメージを加えてしまうことになってしまいました。

夢の中で思いついたデザインと制作方法。夢の中でうまくいったことが現実で再現できるかどうかは冷静に判断しなくてはいけません。
今回はかろうじて最終的に形にはなったものの、試作で制作手順にミスがないかの確認をすればよかったと心から反省しています。

ランドセルのベルトをそのまま取り付けるデザインにしました。
ランドセルのベルトをそのまま取り付けるデザインにしました。

全体的なミスもありつつ、完成したキーケースは翌日に眺めてみると不思議なほど小学生だったときの思い出がよみがえるような不思議なパワーを持つ存在となりました。

夢の中で思いついたデザインと制作方法。
どこかで小学生だった私がアイディアをくれたような気もします。

思い出と共に

苦楽を共にした革が支えてくれる
苦楽を共にした革が支えてくれる

私の小学校生活はもちろん楽しいこともありつつ、小学生だった私がやや過剰適応気味な性格だったこともあり、苦しかったと感じる思い出も数多くあります。
小学校は楽しかったか?と聞かれると素直にイエスとは言えないのが正直なところです。
それでも、その苦しかった時間も私が乗り越えたという自信から今振り返ると
「小学生の私はとても頑張っていた」
ということができると思っています。

そんな生活を支えてくれたランドセルをこうして40歳になる年にリメイクして自分の今使いたい小物に変化させることができた経験はまた一つの変化として小学校生活を受け止めるきっかけになったような気がします。

ランドセルをリメイクした経験は宝物になりました
ランドセルをリメイクした経験は宝物になりました

このランドセルリメイクのキーケースはもちろんこれから使っていくのですが、こうして自分が思い出と共に新たな経験ができる状況にあることにとても感謝の気持ちを感じています。

みなさまは小学校のときのランドセル今どうなっていますか?
小学生のときの思い出は大切にできていますか?

物の形を変えることで思い出などの形を持たない宝物も、受け止め方が変化することもありますよね。

これからもハンドメイドなどの経験を通して、自分自身の変化などもお伝えしていければと思います。

レザークラフト作品としては、かなり未熟でこうしてホームページでご紹介することもためらわれましたが、経験談はぜひ皆様に共有したいと思いこの記事を書く決心をしました。
長い記事となりましたが、なにか受け止め、感じていただき楽しんでいただければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
三姉妹工房+1 FUMIでした。
また次の記事でお会いしましょう!

皆様からのメッセージ 三姉妹工房+1・FUMIへのメッセージ

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