ツールの手入れが難しい!?

レザークラフトの道具たち 作品制作日記
レザークラフトの道具たち

専用道具を使うと作業がはかどる

こんにちは。三姉妹工房+1 FUMIです。
今回はレザークラフトの道具のお手入れなどについてお話したいと思います。

手芸を始めるにあたって私は割と「形からはいる」のが好きなタイプです。
専用の道具を揃えて、材料を揃えて、さあ!制作をはじめよう!と作業デスクに向かうととても気持ちよく新しい挑戦をすることができます。
人によっては、「道具よりも技術」と考える方もおられるかもしれませんが、私は「道具は技術を補強して助けるもの」だと考えています。

もちろん技術と集中力がなければよいハンドメイド作品を生み出すことはできませんが、ちょっと難しいと感じる作業のうまくいかない部分を改善するときに、道具を変えてみたり専用の道具を使ってみることであっさり解決する。というのは経験者ならわかるつまずきからの立ち直り方だったりします。

専用道具を揃えても、お手入れをしなければ本来の力を発揮することはできません。
道具のお手入れの方法を学ぶことは、制作の技術を練習することに勝るとも劣らないハンドメイドに必要な大切なことだと思っています。

レザークラフトの道具は研ぐと使いやすい!

とはいえ、高い専用道具を揃えることは金銭的に余裕がある生活ならばともかく、なかなかできることではありません。
私自身が今所有しているレザークラフト用の革包丁も初心者用に道具一式セットのような形で格安で手に入れたもので、はじめは正直あまり切れ味も優れたものではありませんでした。

しかし、インターネットなどで刃物の研ぎ方などをしらべて、砥石を揃えて研いでみるとびっくりするほど切れ味が良くなった経験があります。

よく革包丁の良い切れ味の例えとして「切り口に吸い付くような切れ方」という表現をされます。
うまく研げた革包丁はまさに「吸い付くように」きれいに革生地を裁断してくれます。

お手入れをした革包丁
お手入れをした革包丁

刃物研ぎに挑戦!まずは準備から

刃物を研ぐときは砥石や革研・青棒などちょっと周りが汚れることを覚悟しなくてはいけません。
しっかり古新聞などで作業する場所を汚れないようにしてから作業をスタートしましょう。

可能であれば流し台などの作業後に洗い流すことのできるような環境でスタートすることをお勧めします。

作業するときはエプロンで洋服も守って
作業するときはエプロンで洋服も守って

エプロンも必須!
私は自分でハワイアンファブリックを縫って作ったエプロンを着用して作業します。
手も汚れガチなので手拭き用のタオルもスタンバイ!

砥石は少しの間水に浸します
砥石は少しの間水に浸します

砥石を使うときは水にひたして砥石に十分な水を含ませます。私は10分くらいの間バケツの水につけています

砥石の凸凹は面直しで整えます
砥石の凸凹は面直しで整えます

刃物を研ぐ前に、砥石をキレイに整えます。
前回刃物を研いだときに削れてしまっている部分は凸凹になってしまっているので、面直しと呼ばれる凸凹のある石をこすりつけて平面にならしていきます。

面直しで砥石は平らに
面直しで砥石は平らに

先ほどの写真に比べて凸凹が整ったのがわかるでしょうか。
泥水のような茶色の汁がでてきますが、こちらは刃物を研ぐときの潤滑の役目を果たしてくれるので洗い流さずに刃物を研ぐ作業にうつります。

仕上げ目の砥石を面直しした様子
仕上げ目の砥石を面直しした様子

こちらは仕上げ目の砥石を面直しした様子。
先ほどとは出てくる水の色が違います。

刃物を研ぐときの力具合

よく、刃物を研ぐときの力具合についてはあまり言及されずに角度などを解説してくださっているインターネット情報があるのですが、私自身の経験では
「思ったよりも強めの力が必要」
という印象があります。

というのも初めて刃物を研いだ時、研いでも研いでも切れ味がたいして良くならず不思議に思い、プロの革職人の方が発信しているYOUTUBEで実際に刃物を研いでいる姿の映像を確認してみたら、私とは比べ物にならないくらいの力をこめて研いでいる姿を見て驚き、真似をしてみたらあっという間に切れ味に変化が起きたことがありました。

なので、刃物を始めて研いでみたい!という方には「プロ」の職人さんが刃物の手入れをしている映像を確認することをお勧めします。
YOUTUBEなどで検索するといくつか見つかると思うので「早送りでの映像ではない、リアルな時間がわかる映像」を探すことをお勧めします!

実際に研いでいく変化

砥石には「粗目」「中目」「仕上げ目」など砥石の粗さに様々なものがあります。
それらは番号で表現されることもあり、だいたい600などが粗目1000くらいが中目2000以上が仕上げ目なのかな?という印象を私は持っています。
私は中目のものと仕上げ目を持っていて革包丁を研ぐときに粗目は使っていません。
目は粗くなるほど一回のとぎで大きく削れるので刃に変化が起こりやすいです。
あまり慣れない状態で粗目を使ったりすると、刃が削れすぎてボコボコになってしまい、余計切れない刃物になってしまうことがあるので注意が必要です。

中目の砥石で研いだ状態の革包丁
中目の砥石で研いだ状態の革包丁

こちらが中目の砥石で研いだ革包丁。
刃先の部分が曇りガラスのように白っぽくなっているのが確認できるかと思います。

本当は均等に刃先の端の部分から中央までがきれいにまっすぐな線で刃(切れる状態)になっていることが好ましいのですが、修行中の身の私はどうしても端が斜めになりがち。
この部分の改善方法は練習したり調べたりしている最中なので、まだ経験を積んでコツなどがわかったら記事にしますね!少々お待ちください!

仕上げ目の砥石で研いだあとの革包丁の刃
仕上げ目の砥石で研いだあとの革包丁の刃

こちらが仕上げ目の砥石で研ぎ終わった状態の刃。
スモーク状態だった刃先がきれいに光を反射するようになったのが感じられるかと思います。

仕上げ目の砥石を使った後の状態
仕上げ目の砥石を使った後の状態

仕上げ目の砥石で刃物を研いだ後の様子が上の写真です。

黒っぽい液がでてきます。
不思議なのですが、どこからこの色がでてくるのかは私には謎に感じます。
面直しの時はベージュの液がでるのに刃物を研ぐと黒くなる・・・不思議です。

仕上げは革研

青棒をこすり付けた革研で仕上げます
青棒をこすり付けた革研で仕上げます

最後の仕上げは革研と呼ばれるもので刃先を整えます。

革研は木板にはりつけた革に青棒とよばれる緑のかたまりをミシン油で少しずつ溶かしながらこすり付けてつくる革でできた砥石のようなこちらの写真のもので刃物を研ぐ道具です。

砥石と違って油を潤滑材にして研ぐのが特徴で、この作業はがっつり刃物を研ぐ砥石での作業をするほどではないけど作業中に少し切れ味が落ちてきた・・というときなどにもササっと取り入れることで作業効率を上げることができます!

お手入れをした革包丁
お手入れをした革包丁

こちらが全ての研ぐ作業を終えた革包丁。
始めの状態からの変化を感じていただけると参考になるかと思います。

実はお手入れって楽しい!

ハンドメイドをしていると、道具って増えますが、お手入れも実は道具がどんどん増えていったりします。

ツールの手入れのための道具
ツールの手入れのための道具

こちらの作業道具が私が刃物類を整えるのに使うお手入れツール。
似たようなものだし、似たような道具なのですが、いろいろ試していくうちにお手入れのコツがわかったりもするので、購入に余裕があればいろいろ試してみることを私はおすすめします。

もちろん、信頼できる方に教えてもらってその方の方法を伝授してもらうというのも近道かもしれませんが、経験に勝る情報取得ってないと思うのでできる限りこれからも自分で試すようにしたいというのが私のスタンス。

レザークラフトの道具たち
レザークラフトの道具たち

今回は革包丁の研ぐときの話を中心にお伝えしましたが、他にもツールのお手入れでこれはよかった!うまくいった!というときは、こうして記事にしたいと思っています。

よかったらまたホームページの記事を確認しにきてください!

最後に

今回刃物の研ぎ方などについて情報をかかせていただきましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

一人のハンドメイドを楽しむものとして、自身の経験を記事にしておりますので、情報に間違いだと思われる内容があるかもしれません。
ハンドメイドを楽しむ中での経験談の一つとして受け止めていただけますと幸いです。

そして、ツールのお手入れの方法などは数多くのインターネット記事などで情報公開されています。
似たような情報であったり、複数の微妙に違う情報であったりがあるかと思いますが、私は「自身で試して自分に合う方法を見つけることで上達する」と考えています。
皆様も複数の情報を確認しながら、自分に合った方法を見つけてみてください。

そして、もし「こんな素晴らしい方法があったよ」という場合には、このページの下部にメッセージ欄もありますので、情報を共有していただけますと大変うれしく思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
今回のレザー道具のお手入れをして何を作ったか!というのは次の記事にてご紹介させていただきます!
記事は近日中に公開予定なので楽しみにお待ちください!

三姉妹工房+1 FUMIでした!

皆様からのメッセージ 三姉妹工房+1・FUMIへのメッセージ

タイトルとURLをコピーしました