テディベア制作のこだわり
三姉妹工房+1がテディベア制作に初めて取り組んだのは2020年5月末のことでした。
ここでは三姉妹工房+1がテディベア制作をするようになったきっかけや、テディベア制作のこだわりについてお話ししようと思います。
ご購入の際などにお読みいただければ幸いです。
テディベアとは・・・
一口にテディベアと聞いて世界中の多くの人がクマのぬいぐるみを思い浮かべることができる・・
それって素晴らしいことですよね。
テディベアの名前の由来をご存知ですか??
第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト。彼のニックネームが「テディ」であったことが由来といわれています。
1902年のある日熊狩りにでかけたセオドア・ルーズベルト大統領。
瀕死の子熊を見つけて周囲の人は子熊を狩ることを促したといいます。しかし彼は「スポーツマンシップに反する」と拒否したそうです。
彼のこの行動が有名になり、称える意味でつくられたくまのぬいぐるみに「テディベア」と名付けたことがテディベアが世界中で愛されるようになったきっかけだそうです。
マルガレーテ・シュタイフさんへの憧れ
さて、くまのぬいぐるみが「テディベア」と呼ばれるようになる前のお話を。
マルガレーテ・シュタイフさんの存在無くして私のテディベアへの憧れを語ることはできません。
1847年に生まれたマルガレーテ・シュタイフは1歳半のときに小児麻痺を患い、手足に障害が残ったそうです。
しかし、車いすでの生活を余儀なくされながらも、当時まだ珍しいミシンを通常と逆向きに使うことで使いこなし、腕のいい服職人となりました。
彼女が作った象の針山は人気商品となり、姪や甥へと作ったフェルト製の動物は世界初のぬいぐるみであったといわれます。
その後甥のリヒャルト・シュタイフ氏の意見を取り入れて作ったくまのぬいぐるみは、アメリカのバイヤーの目に留まり大人気となります。
私自身、転換性障害による失立や身体の麻痺と闘いながらハンドメイド作家として活動する中で、マルガレーテさんの障害を乗り越えて世界中に愛されるテディベアを生み出した力に心からの尊敬とあこがれを感じています。
テディベア製作を始めた理由・・・
テディベア制作を始めた2020年5月末。
4月の誕生日に個人作家さんのテディベアをプレゼントしてもらったことがきっかけで購入したキットを使って作ったのが初めでした。
当時、作家活動を続けていく中で新しいジャンルに挑戦したい気持ちもありつつ、少し行き詰まりも感じていた中でした。
初めてテディベアを作ったときに、出来上がったテディベアの目を見つめていると「ママ作ってくれてありがとう!」
と語りかけてくれているような気がしました。
すっかり虜になってしまい、その次の6月には6体のテディベアを製作するに至りました。
その後体調を壊し、全身に及ぶ麻痺症状と闘う中でもテディベアの子供たちに本当に支えられ・励まされるという経験がありました。
テディベアのいる生活
さて。テディベアのいる生活とは。
一言で「愛のある生活」と言えるかもしれません。
寂しい時。つらい時。嬉しい時。叫びたいとき。
そんなときにそっと寄り添い、抱きしめられる存在。クッションでもいい??いえいえそんなことはないのです。
大切に思う存在をぎゅっと抱きしめるとき、人はきっとその感触を感じ、においをかぎ、目でみつめ「愛を感じる」のです。
体験したらわかる。。としか言えないのですが・・・
ぜひ世界中の人に体験してほしいと思える、そんな素晴らしい経験になることでしょう。
資材へのこだわり・・・
三姉妹工房+1のオリジナルハワイアンテディベアの生地には主に
シュタイフシュルテ社のモヘアを使用しています。
上記のマルガレ―テ・シュタイフさんの創業した会社は現在でも「シュタイフ」という最高級ぬいぐるみメーカーとして世界中の人に愛されています。
そのシュタイフ社と提携関係にあるシュタイフシュルテ社はドイツ・デュイスブルクで100年以上の歴史のある天然繊維メーカーです。
モヘアはアンゴラ山羊の豊かな毛を織り込んだ手触りの良いふわふわの生地です。
安全性にこだわって加工・染色されたモヘアはお値段こそ安くはありませんが、美しい色と優しい手ざわりの生地になります。
詰め物にはポリエステル綿を使用しているのですが、へたることのないようにかなりしっかりと固くつめています。
気持ちを込めて綿を詰める作業は汗だくになっての作業になるのですが、魂を込めるような気持ちで行っています。
お腹には天然石をいれることもあります。
触ってわかるようになどはしないのですが、ほどよい重量感となにより手にした方とテディベアの幸せを願ってお守りのような気持ちでいれています。
テディベアを愛するには・・・
テディベアを手にしたらまずじっと目をのぞき込んでみてください。
きっとなにかを語りかけてきてくれる存在だと思うのです。
「今が頑張り時だよ!」
「いまはちょっと休憩しようよ・・」
「大好きだよ」
「ぎゅーーってしてほしいな・・」
そんな声が聞こえてきたらあなたの「テディベアのいる生活」の始まりです。
愛し愛される存在として素敵な日常にあたたかさをプラスしてみてくださいね!
ホニと写っているのはシュタイフ社のテディベアの「TBボビー」です。

